INTRODUCTION
本作は戯曲『死と乙女』『谷間の女たち』などで世界的に著名なチリの劇作家アリエル・ ドーフマンによる二人芝居の傑作です。2005年にシアトルで初演され、09年には映画 「ロード・オブ・ザ・リング」で一躍スターダムに登った俳優ヴィゴ・モーテンセンも本作に挑戦し、大きな話題となりました。
作品はギリシャ悲劇『王女メディア』と、ジャン=ポール・サルトルの「出口なし」をモチーフに、スピーディーかつスリリング に展開されます。 演出はイギリスのアーツ・カウンシル・ロンドンの総監督を10年務め、英国王立演劇アカデミーの校長を15年務めたニコラス・バーター。さらに映画監督・周防正行の脚色によって、巧みなセリフの応酬による見事な会話劇となっています。またレディーガガも着用したシューズデザイナーの串野真也もクリエイターとして本作に参加しています。
今秋、最も注目の二人芝居の最高傑作『プルガトリオ-あなたと私のいる部屋-』にぜひ、ご期待ください!
STORY
簡素な白い部屋。尋問なのか、カウンセリングなのか。白衣の男が女に問いかける。
女は家族のこと、子供時代のこと、そこで何があったのかを話しはじめた。
皮肉とユーモア。その駆け引きからやがて女の本音が浮かび上がる。
同じようにしか見えない白い部屋。白衣の女が入ってくると男に問いかける。
男と女の立場が入れ替わった。男はすべてを剥ぎ取られるように追い詰められる。
男と女は立場を入れ替えながら、二重のらせん階段を登る。
衝撃のラストに向かって――。